絹製品の洗い方

私たちがよく目にするカイコのまゆは真っ白で綺麗な色をしていますね。白いまゆを作るのは家蚕といって、品種改良で作られた一代交配のカイコです。最近では遺伝子組み換え蚕の研究も進んでいるとのこと、どこかで聞いたような話ですね。

まゆを作った蚕は2週間ほどで羽化して蛾になるのですが、そのときまゆの先端を口から出すアルカリ性の粘液で溶かして出てきます。蛾になった成虫は交尾後オスは5日くらい、メスも2週間ほどで短い命を終えます。

さて、突然話が変わりますが、皆さん絹製品のお洗濯はどうしていますか?
基本的には中性洗剤で手洗い、またはネットに入れて洗濯機の手洗いモード。高い温度は避けてアイロンは原則不可、干す時は紫外線を避けて陰干しってことでOKだと思いますが、中性洗剤って合成洗剤じゃないの、と思われる方も多いと思います。

中性洗剤は合成界面活性剤を使っていますし、蛍光増白剤などの化学物質も入っていますので要注意です。

いっぽう石鹸洗剤と言われる洗濯用石鹸には炭酸塩をはじめとした助剤が含まれています。助剤は石鹸の洗う力を助けて石鹸カスを除去してくれる頼もしい味方ですが、実はこの助剤がpH値が高いので注意です。

じゃあ、どうしたらいいのということで、一つは助剤を使わない洗濯用石鹸を使うとこ。

温ちゃんのオススメはシャボン玉スノール。シャボン玉石けんは昔から石鹸運動をリードしてきた北九州の会社ですが、シャボン玉シリーズで石けん分99%のスノールだけはちゃんと絹も洗えますと書いてあります。

また、洗剤ではありませんが塩と木酢や竹酢を使っても意外とキレイになるという話もあります。仕上げにはちょっとクエン酸を入れた水ですすぐとpH値が下がり生地自体もごわごわしなくていいという話もあります。

ナチュラルランドリーについては、また機会を作っておしゃべりさせていただきますが、汚れのほとんどはぬるま湯と手洗いで落ちます。そろそろ洗濯に洗剤は必要という固定観念からも卒業してもいいのではないでしょうか?

ところで、蛾が出てきたあとのまゆの穴を見ていると何かに似ています。そう、靴下の穴。

もしかして、靴下に穴を開ける毒ってアルカリ性?
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