第五章 陰陽と五行のお話

陰陽五行と冷えとり

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陰陽って何

陰陽論と東洋医学

陰陽五行は東洋哲学や東洋医学における宇宙の根本原理といわれ、冷えとりでも顔色や毒だしの症状などの現象をみたり、体を冷やす食べ物温める食べ物などのお話をするときに必ず出てくる、いわゆる冷えとりにとってはものさしにあたります。

まずは食べ物の陰陽から。

体を温める食べ物というと熱いスープとかホットココアとかを思い浮かべる方も多いかと思いますが、ここでお話するのは、料理の温度ではなく体を温める作用をする食品のお話です。
陽性の食品は体を温め、陰性の食べ物は体を冷やす性質があります。

陽性の食べ物というのは、寒い土地に育つもの、地面の下で育つもの、ゆっくり成長するもの、動きがあるもの(動物性)、硬いもの、水分が少ないもの、赤やオレンジ色のもの、苦いもの、熟成されたもの、干したもの、発酵させたものなどで、具体的には人参、長芋、ごぼう、ひえ、あわ、たくあん、チーズ、豚肉、牛肉、鶏肉、まぐろ、味噌、塩、梅干、番茶などです。

陰性の食べ物は、暑い土地暖かい土地に育つもの、空に向かって伸びるもの、柔らかくて大きいもの、水分が多いもの、青や紫色のもの、促成された食品、辛いものえぐみのあるものなどで、ナス、トマト、生椎茸、バナナ、メロン、すいか、はちみつ、ビール、カレー、てんぷらなど、意外なところでは豆腐やじゃがいもなども陰性食品です。

また、陰でも陽でもなく、その中間の食品には玄米、天然酵母パン、大根、小松菜、りんご、黒ごま、漬物、納豆、芋類の多く、海藻類などふだんの基本の食品が多く存在します。
陰性の食品でも干したり火を通したり発酵させたりすることで陽性化させることもできます。
陰性のものばかりを食べていると、冷えやすい体質になっていきます。
あなたが健康で、特に深刻な病いをかかえているのでなければそれほど気にしなくても大丈夫ですが、頭の片隅に入れておいて陽性の食品を多く食べるように心がけたいものです。

食べすぎはよくありません。
陰性食品を食べることより過食の方が陰性体質になりやすいといわれています。

マクロビオティックの考えには、陰陽調和のほかに一物全体、身土不二などがあります。
ほんと、いざヤバイというような時にも冷えとりとマクロビオティックを知っていれば九死に一生を得ることもあります。

五行のお話

五行配当表

冷えとりは東洋医学をベースにしています。

そして、漢方や鍼灸などとの決定的な違いは、専門家に施してもらわなくても自分で手軽に始められるというのが最大の特徴ではないでしょうか?それだけに、ついひとりよがりになったり、間違った解釈をしてしまい十分な効果が出なかったり、めんげんによる症状の悪化を効果がないと判断して、冷えとりを中断したりということもあります。

そんなあなたに是非知っておいていただきたいのが冷えとりという航海の海路図、そう五行のこと。

あらゆるものは木・火・土・金・水という五つの要素で出来ているというのが五行説です。
行というのは「巡る」という意味です。

これは適当に割り振っているわけではなく中国四千年(?)の歴史から実証された事実なんですって。

五行を臓器に当てはめると木→肝臓、火→心臓、土→脾臓、金→肺、水→腎臓。
色に当てはめると、木→青、火→赤、土→黄、金→白、水→黒となります。
五臓は脳とあわせて人体でもっとも重要な臓器です。
気・血・水(リンパや体液)の製造だけでなく精神活動を含め生命活動の中心となる、いわゆる五大老ってとこですね。

五腑は胆のう、小腸、胃、大腸、膀胱にあたります。

五臓は中身が詰まった臓器ですが、五腑は中が空洞で、飲食物の消化や分別、排泄を司ります。

五臓六腑とは、この五臓五腑に「三焦」といってリンパを司るといわれる実体のない臓器を足したものです。

春・夏・秋・冬の四季に各季節の節目にあたる土用(春・夏・秋・冬それぞれの季節の間に約18日間)を加えて五季といいます。
春は木、夏は火、土用はやっぱり土、秋は金、冬は水がそれぞれ配当(割りつけ)されています。
五気はその季節の特徴である風・署・湿・寒・燥が配当されます。

五方というのは方角。
お日さまの出る東は木、暑い南が火、日の沈む西が金、夜を意味する北が水、そしてその真ん中に土が来ます。

そして五色。
五行図を見ると土用の色は黄色です。
水=黒、火=赤、金=白、木=青となっています。
まだいろいろありますが、五臓・五腑・五季・五気・五方・五色・五志・五液・五味を表に載せておきました。

そんなの知ってどうするの?
五行はこれから温ちゃんの話でもあちこちで出てきますが、とりあえずその一例。

お風呂で黒っぽい湯垢がびっしりつけば腎臓や生殖器が弱っている、ピンクのおっぱいが出てくれば心臓や小腸が疲れているんだなとかの判断材料になります。
え?何、それ?まあ、これから少しずつお話していきますね。

相生と相克

相剋と相性

五行はそれぞれ単独に存在しているのではなく、相互に助け合ったり肩代わりしたりしてぐるぐる回って調和しています。

実践の矢印は相生(そうしょうまたはそうせい)関係と言って五行が順につながって、それぞれの持つ力を順送りして助け合う関係を示しています。

「木」が燃えると「火」を生じ、「火」が燃え尽きると「土」になって「、土」が固まると「金」(鉱物)となり「、金」が冷えると「水」滴を生じ、その「水」滴が「木」を育てるみたいな感じです。

そして破線の矢印が相克(そうこく)関係。
攻撃したり抑制したり。
臓器でいえば具合が悪くなった五臓五腑が、それぞれ悪いところを押し付ける関係です。

心臓の調子が悪くなってくると、次第に肺や大腸まで悪くなっていくというわけです。
「木」は「土」から養分を奪い、「土」は「水」をせき止め「、水」は「火」を消し「、火」は「金」属を溶かし、「金」属は「木」を切るために使われるってのが、そんなイメージですね。
言葉をかえれば「相生」は親子関係、「相克」はちょっと厳しい師弟関係ともいえます。

相生も相克も体は循環して調和していて、どこか悪くなった時には他は悪くないということはない、また調子が悪かったところが元気になっていくとほかも元気になってくることが理解できるでしょうか?
めんげんも五行図で解釈できますが、「めんげん(好転反応)がでたら、どこに出たとか体のどこが悪かったか気にするより、ああ毒がいっぱい出てよかったねと思った方が愉快ですよ」だそうです。

望診法

望診法

望診法とは、顔色や肌・髪・爪などから内臓のトラブルを見つけ出す方法のこと。

たとえば、あごに出た吹き出物は、卵やチーズの食べ過ぎで子宮や卵巣にトラブルがあることを教えてくれます。
吹き出物が赤ければ甘いもの、黄色ければ乳製品、白ければ脂肪の摂りすぎです。

望診法のベースは陰陽五行。
体に出る様々な色や出る場所によって弱っている臓器や器官を探り、食べ物のバランスを取り、体を健康に導いてくれます。
顔は内臓の不調がもっとも現れやすいところのひとつです。
たとえば「肝」臓が弱ってくると青い危険信号がお顔に現れます。
具体的には顔面蒼白とか額に青筋とか唇や舌、歯茎が青黒くなったり。
それは血液の浄化力が落ちてきた証しです。

顔や手足が黄色くなる人はすい臓や消化器が弱っているからです。
黄疸=黄色というように肝臓にも負担がいっている場合もありますが、その場合は目(=肝)も黄色くなるので白目を見て、肝臓から来る弱りか消化器からのダメージか判断できます。
「心」臓の働きが亢進(落ち着きを失って暴れだす)すると、赤ら顔や鼻の頭が赤くなります。

にきびや湿疹などで赤い発疹が皮膚に現れるのも、赤面しやすいのも「心」に疲れがある証拠です。
特に顔が赤い人はのぼせている状態なので、血液の滞りをよくして循環をよくしてあげるだけで改善するといいます。
美人薄命といいますが、白っぽくてか弱そうな人には肺が弱いタイプが多いといいます。
また、スタミナがなく、もの悲しい雰囲気を漂わせるとも言います。
色白できれいねといわれて喜んでいないで、楽しいこと明るいことに身をゆだね、血行を良くしていきましょう。

黒っぽい顔の人は腎臓にダメージを受けているかもしれません。
よく、玄米菜食している人で黒っぽい顔をしている人がいますが、陽性に傾きすぎて固く縮こまっているのでしょう。
黒は老化の象徴でもあります。
しっかり生野菜やフルーツを食べて酵素を体に取り入れることも大切です。

赤は頬や舌に、白は肌や鼻に、青は目の周りやこめかみに、黄色は口と唇、黒は耳周りに出やすいとも言います。
逆に耳が大きい人は腎が丈夫、唇に光沢がありぷるんとしている人は消化器が丈夫など、いいところも顔で判断できますよ。
顔色は内臓状態の表示板です。

だから顔を見ただけで、ベテランさんにはその人の内臓の悪いところがわかるんですね。
どの内臓が悪くても、やることは一緒、下半身を温めて血の巡りをよくしてあげましょう。

エゴ(我執)について

エゴと五行

五行図をよく見ると「傲慢」とか「強欲」とか。

これって何?エゴ(我執)には、傲慢・利己・冷酷・強欲があってそれぞれ肝・脾・心・肺に配当します。

あ、「配当」とは所属のことです。

この4つの我執は私たちの誰もが持っていますが、ただ人によって「傲慢」が強い人、「冷酷」が強い人などがいます。

いばって人を見下したり、見栄っ張りでおこりん坊、人に何かをしてもらうのは当たり前で、してもらっても感謝しない。
また卑屈でいやらしいのは傲慢の裏返し。
こんな人は「肝」の人。
肝臓や胆のう、目や爪のトラブルがおこりがち。
お酒や油ものを食べ過ぎないように気をつけましょう。
いつもツンツンしていると、心臓に毒が溜まっていきます。

他人に対して思いやりがなく、自分に都合のいいことばかり考える。
他人をあざ笑ったり、冷たくしたり。
表面上は明るくて調子がよくても心の裏では自分しかかわいくないような人も一緒です。
そのうち心臓疾患やリュウマチになりますよ。

「心」の人は心臓や小腸、舌や循環器系に注意です。
意識障害や睡眠障害がある人は「心」系がかなり、ダメージがきています。
よく熟成した食べ物や黒い食べ物をしっかりとりましょう。

甘えん坊で優柔不断、楽なことが好きで厳しい状況からはすぐ逃げてしまう。
めんどうくさがりで怠け者、あるいは保身や自己防御力が強く取り越し苦労の多い人、少しでもお腹がすくと我慢できずに食べてしまう人は間違いなく「脾」。
食べ過ぎたり甘い物をつい食べたり、そのくせ言い訳ばかり。
季節の変わり目や雨の日に調子を崩したり、なんかやる気が出なかったりしているうちに消化器がだめになってしまいます。
「脾」の人はとにかく食べすぎと甘い物に気をつけましょう。
っていって一番意志が弱いのもこのタイプなんですけど。

逆に意志が強く頑固なのが「肺」の人。
ケチで強欲。
捨てること手放すことが苦手です。
物質的なものだけでなく自分の努力以上の結果を求め、泣き虫で物事を悪い方向に考える。
色白で見た目から病弱そう。
こんな人も「肺」の人です。
肺・大腸や鼻・皮膚にトラブルがおきやすいので注意です。
便秘が多いのは、自分の体の中のものさえ手放したくないんですね。
めんげんが出にくいのもこのタイプ。
頑固さでじっくり根気よく体質改善していきましょう。

あなたはどのタイプでしたか?「え~全部あてはまるしぃ」って人は「腎」=「水」ね。
なんでも自分にあてはまると思ってしまうんです。

「心」「肝」「脾」「肺」系の毒があふれると、次に「腎」系すなわち腎臓や膀胱、泌尿器。
生殖器などが悪くなってきます。

どんどん毒が溜まってある一定量を越えると、悪性腫瘍などの形になって現れます。
心をまるく持って体の循環をよくしていきましょう。

五行の長所と相性

五行別長所と短所

次は五行の長所と相性についてです。

「腎」の人は知性と謙遜を兼ね備えたスマートな人です。
相手の意見や立場を尊重して譲る姿勢を持っています。
適応性が高く、相手や環境に合わせていかようにも自分を変えられます。
縁の下の力持ちで、秘書タイプ。
その調整能力は世の中にはいなくてはならない貴重な存在です。

自己評価が低い「腎=水」の人の能力を伸ばしてくれるのは「肺=金」の人。
また「、脾=土」の人は、人の意見に流されやすい「腎=水」をしっかりつなぎとめてくれます。
他の人の長所と相性も見ていきましょうね。

「肝=木」の人の最大の長所は思いやりと寛大な心です。
親分肌の人が多いのも「肝=木」、活発で柔軟性に富み、機転が利き、有能な人が多く、忍耐力があり逆境に強いのも「肝=木」の特徴です。

「肝=木」の人をいつも助けてくれるのが「腎=水」の人。
応援してくれる大切な存在です。

そして天狗になりやすい「肝=木」の人をいさめてくれるのが「肺=金」の人、ちょっと苦手ですが、実はあなたが間違った方向に行くのをしっかり防いでくれる大切な存在です。
激しさを内に秘めた「心=火」は情熱の人です。
礼節と善良を兼ね備え正義感があり、華やかでオーラがあります。
表面的にはクールで理知的ですが、時には大胆な行動に出るのも「心=火」の人のもう一つの特徴です。

薪をくべれば燃え上がるように、あなたのエネルギッシュな行動をいつも応援してくれるのが「肝=木」の人。
いっぽうで水が火を消すように、「腎=水」の人は感情のコントロールが難しくなったり調子に乗ってやりすぎてしまう「心=火」の人をクールダウンしてくれます。

「脾=土」の人は誠実さと謙虚さが長所です。
誠意と真心に溢れ包容力に富み、何があっても動じない肝っ玉の持ち主でもあります。
不公平がキライで、先進性もあり前例のない偉業を達成する人も多いのが特徴です。

あなたをやさしい愛で見守ってくれる「心=火」はあなたの最大の理解者です。
そして自分にも人にも甘く、楽なほうに流れたり怠けたりしがちな「脾=土」をシビアにしかってくれる「肝=木」の人も怖いけど大切です。

最後に義侠心にあふれ、まじめで堅実な「肺=金」の人は自分に正直で厳格で強い心の持ち主です。
倹約家で、コツコツと積み重ねていく職人肌でもあります。
もう一つの「肺=金」の特徴は優れた時代感覚を持ち、芸術的なセンスを持っています。

金が土から生まれるように「脾=土」の助力が、心配性で臆病になりやすい「肺=金」のあなたには一番のプレゼントです。
また「心=火」の人の忠告や苦言は、あなたの成長に役立ちますので疎まずに耳を傾けましょう。

五行の相性を種明かしすると、相生と相克です。
相生は親子の関係「見守る、許す、助ける、なぐさめる、甘やかす、腐らす、ダメにする」などの流れです。
相克は力関係「厳しくする、いさめる、指導する、しかる、規制する、いじめる、意地悪する」良くも悪くも大切な存在です。
たとえば、「脾」の人は消化器を、「肺」の人は呼吸器を元気にしましょう。

そうすれば、短所より長所が目立ち始め、あなたは先に述べたような特徴が最大限に発揮されます。

そのためには「冷えとり」、そして相生と相克の関係の人とうまくつきあって、助けたり助けられたり鍛えたり鍛えられたりしながら、より素敵な存在になっていきましょう。

五味調和

五味調和

食べものは陰陽だけでなく、酸(すっぱい)・苦(にがい)・甘(あまい)・辛い(からい)・鹹(しおからい)の5つの味であらわし、五味それぞれが関係する臓器器官の働きを助け、活性化させてくれるといいます。

たとえば、「酸」の食べ物は肝臓や胆のうの働きを助け「苦」は心臓や小腸を、「甘」は脾臓や胃、「辛」は肺・大腸、「鹹」は腎臓や膀胱の働きを助けてくれます。
逆に言えば、肝臓が悪くなると「酸」すっぱいものが食べたくなり、辛いものを好むようになったら肺や大腸の働きが落ちているのかなと解釈することもできます。

ところが肺・大腸の働きを助けようと辛いものばっか食べると、今度は点線の矢印の先(相克関係)の「酸」の臓器である肝臓や胆のうの働きを攻めて弱めてしまいます。
おまけに「辛」の臓器が弱っているのを肩代わりしようとして「、鹹」の臓器も調子が悪くなってしまいます。

これを防ぐには、弱っている臓器、たとえば肺が弱ってきたら「辛」の食べ物だけでなく、「鹹」「酸」のものを一緒に摂るといいというわけなんですね。
具体的には「辛」に属する日本酒を飲むときは、ちゃんと「鹹」に属する塩辛いもの(たとえば塩辛、海草、アンチョビ、そうそう塩そのものをなめるのもいいです)や「酸」に属する酢の物や梅和えなどを一緒に食べると三味一体となって、体にいい作用をもたらすといいます。

これが五味調和で、東洋医学的な五行による食べ合わせの考え方です。

ほかには「酸」の酢は肝臓にはいいけど「甘」の胃を攻めるので甘酢にしたり、「甘」の豆腐は「鹹」の醤油と「辛」のしょうがをのせて食べるとか、相克関係の二味、あるいは矢印でむすばれた三味を組み合わせます。

土は「甘」に相当します。
「甘」というのはざっくり言っちゃうと、食べると糖に変わるでんぷんのことだと考えてください。
ご飯やお芋、かぼちゃなどがそうですね。
土は五行の中でセンターを張っています。
食卓の中でセンターを張っているのは何ですか?ご飯やパンなどの主食ですね。

でも「甘」であるご飯を食べ過ぎると点線の先の「鹹」腎臓や膀胱の働きが悪くなり、むくみやアトピーの原因になります。
本来アレルギーを起こしにくいはずのご飯や小麦などでアレルギーをおこすのは五行でいえば「鹹」を攻めているからなんです。

「鹹」のメインは塩です。
行き過ぎた減塩は五味調和のバランスを崩します。
ご飯を食べるときはちゃんと、「鹹」であるところの味噌汁、そして「辛」に相当する小魚や海藻も一緒に食べましょう。
特に弱っている臓器がないときは五味全部、ご飯で言えば「酸」酢の物や「苦」アクのある野菜なども一緒に食べればいいのですね。
甘いものばっか、辛いものばっか多べるのが一番よくないです。

健康にいいといわれる酢ですが、飲むときはちゃんと苦いもの甘いものも摂るようにしてください。

体内時計と五行

体内時計

一日の時間を、それぞれの臓器と器官に分けたのが上にあるイラストの図です。

五臓六腑のうち心臓を心と心包にわけて六蔵六腑にしていますが、どちらも心臓だと思っていただいてかまいません。

三焦はとりあえずリンパだと思ってください。
(ほかの臓器器官も現代医学の臓器とすこし違う意味を含んでいます。)

三焦のお仕事は取り込んで燃焼して捨てることです。
夜11時から1時までは胆のうの時間、1時から3時までは肝臓の時間です。
大雑把に夜は肝臓の時間と覚えてください。

この時間は肝臓をできるだけ休ませてあげましょう。
飲食は遅くとも夜11時までに。
肝臓が疲れていると夜中に突然目が覚めます。

3時から5時までは肺の時間。
夜中に咳が出る人は肺が弱っています。

5時から7時までは大腸の時間、この時間にしっかり大腸を休ませると快便になります。
朝おならがよく出る人は寝る前に食べ過ぎているかも。
大腸の時間まで消化に時間がかかるのは食べ過ぎです。

同じように7時からは胃を休ませましょう。
朝ごはん抜いたほうがいいですよというのは、この時間に胃を休ませましょうということです。
朝ごはんは食べるならあまり負担にならないもの、または遅い時間に摂りましょう。

逆に休んでいた大腸を目覚めさせるとお通じもスムーズです。
朝お茶やコーヒーを飲むとお腹が動き出すのはそれまで大腸がしっかり休んでいた証拠です。
昼下がりにはゆっくり休憩を取りましょう。

心臓にあまり負担をかけないように激しい運動や労働は避け、ほんとうはちょっとだけでも昼寝が出来る生活だといいんですがね。
昼間に無理するとこんどは膀胱・腎臓の時間に熱が出たり血圧が上がったりのどがやたら乾いたりします。

昼間に水を飲み過ぎると夜になっても腎臓が忙しく、疲れているのに眠くないという状況になります。
だらだらとテレビを見たりゲームをしたりしてしまうのは、昼間水飲みすぎたからですね。
そんな日は片付けはあとにして早めに半身浴や足湯しちゃいましょう。

心包・三焦の時間は簡単に言って調節の時間だと思ってください。

体の中で消化しきれない食べ物、上がりすぎた血圧、ホルモンバランスの崩れなどを治めてくれる時間です。
体内時計が狂うと体調を崩します。

夜は成長ホルモンなどの分泌も盛んになると言われます。
ちゃんと早寝早起きして正しいリズムで生活したいものですね。

魂の進化

魂の進化とこころの冷えとり

宮沢賢治は言いました。

「世界がぜんたい幸福にならなければ個人の幸福はありえない」人生は魂の学びの場。

魂は人生の学生として何度も生を受けながら、高次元の存在へと進化していくのです。
魂は進化したがっています。

「自分だけしあわせならいい」「私の子たちだけ健康なら他の子たちはかまれない」心の片隅にそんな思いがあるとしたらあなた自身の魂は幸福になることはできないでしょう。
さらに言えばこの見える世界だけで人は魂はしあわせになることだって出来ないはず。
人はいつも周囲に受け入れられたいという思いの中で生きています。

仲間との思いの共有は喜びでもあり成長への原動力でもあります。
でもこれがエスカレートすると「思い」を共有できない者を排斥したり攻撃したりしだします。

その結果がカルトであり、派閥であり、いじめであったり戦争であったりするとすれば思いというのはずいぶんやっかいなものではありませんか。
「思い」というのはいつもその中にいるとどんどん重く(思い=重い)なっていって殻のように固くなり最後はそこから抜け出すのも困難になってしまいます。

みんなと同じで一緒なら安心できるくせに、そのなかで自分だけは特別と思うプライド。
魂の進化のためには、自分は特別という思いを捨て去らなくてはいけません。
自分は特別というプライドを捨ててはじめて、あなただけの個性の輝きが得られます。

ところで、感動は60兆といわれる細胞すべての振動数を上げ、身体をイキイキとさせて若返らせます。
よく感動している人はいつまでも若いっていうでしょう。

感動は「心=火」の働き、火の働きが活性化すれば、血液循環がよくなり体も心も温まります。
そうすると「、心」と親子関係にある「脾=土」も元気になります。

「土」は免疫力、感動によって細胞が元気になれば免疫力もアップして病気にかかりにくくなります。
「脾」の働きをさらに良くするこころの持ち方は満足するということです。
仏教でいえば知足ですね。
食べものの中のイノチや愛を感じることができれば足ることを知り、少食で満足できるようになります。

「満足」を知れば、少しの食べものからいっぱい栄養を吸収しようとして腸の働きだって活性化します。
もうひとつ素直な心でハイといえば気が体内を循環して「肺・大腸=金」も元気になります。
素直な心は体内の滞りをなくします。
それは下水処理にあたる「腎=水」の働きを良くすること。

さらにいえば「水に流す」ことができれば「腎」に目詰りした汚れ・毒素も流れていきます。
嫌なことマイナスの感情を水に流せば執着がなくなり「肝=木」の働きを助けます。

さらに執着がなくなればささやかなことに感動できるようになるんですね。

ほら、「心」に戻ってきましたよ。

ズバリ気持ちの持ち方ひとつで五臓の循環がよくなり、心とからだが温まり私たちは元気になっていくというお話。
これが心の冷えとりです。

「冷えとり健康法」ではなく「冷えとり生活」。
食べること寝ること愛すること働くこと休むこと楽しむこと。
生きることすべてを冷えとりととらえ、やみくもに結果を求めず、ただ淡々と続けていけたらいいですね。

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あなたあなた

冷えとり温ちゃんは、リンクと引用フリーです。出典冷えとり温ちゃんのみ明らかにしてくださいね。


 

はじめて冷え取りする方に

温活の中心は冷えとりです。大事なのは下半身を温め上半身を涼しく保つこと。この章では、まずは温活のコアとなる冷えとりについてその基本と要点をお伝えしています。

●冷えとりワールドへのいざない ●冷えがない人はいません ●忘れてはいけない運動の大切さ ●冷えとりは自分でできる健康法 ●人は3つの営みで生きている ●からだの言い分 ●腹七分目で免疫力アップ ●冷えとりで痩せるってホント?

半身浴や重ね履き、足湯のアドバイス

冷えとりの基本は、靴下の重ね履きではありません。最初にやってほしいのは半身浴。この章では半身浴を中心に、半身浴や足湯、湯たんぽ、靴下の重ね履きなどひえとりのやりかたについて詳細にお伝えしていきます。

●冷えとりの基本は半身浴 ●お風呂の楽しみ ●入浴剤の話 ●お風呂のかわりに足湯 ●さあ、いよいよ次は重ねばきです ●重ねばきのやり方 ●絹製品の洗い方 ●レギンスとレッグウォーマー ●湯湯婆(湯たんぽ)は寝ているときの半身浴 ●呼吸法で大事な腹式呼吸 ●みなさんお悩みの靴 の話

めんげんや好転反応の話

現代社会に住む私たちは、日々様々な毒素を体にためています。出すことの大切さとその方法、そして冷えとりではめんげんと言われる好転反応について、この章ではお伝えしていきます。

●毒だしって何? ●毒のプール ●靴下の穴の話 ●症状の4つの分類 ●日常のめんげん ●気の話 ●冷えとりでがんを治す

女性と冷えとりの関係

冷え性が女性に多いように、女性は男性よりも冷えている傾向にあります。また、その冷えが様々な婦人科系のトラブルを引き起こします。子宮温活で女性のトラブルの多くは劇的に改善することがあります。この章では、とくに女性と冷えとりについて重点的にお伝えしていきます。

●女性は冷えている ●妊娠・つわりと冷えとり ●布ナプキンにしてみたら ●経皮毒の話 ●冷えとりと布ナプキン ●経血コントロール ●月のカレンダー ●女性に多い便秘の悩み ●男性と冷えとり

東洋医学と陰陽五行

冷えとりは、東洋医学に基づいた民間療法です。陰陽五行は、冷えとりという航路になくてはならない航海図です。すすむべき道に迷ったとき、めんげんや毒出しで原因をみつけたいとき、陰陽五行はきっとあなたの役に立つはずです。

●陰陽って何 ●五行のお話 ●相生と相克 ●望診法 ●エゴ(我執)について ●五行の長所と相性 ●五味調和 ●体内時計と五行 ●魂の進化

玄米食・マクロビや重ね煮、糖質制限の話

私たちの体は食べ物でできています。体を温めることと同じように、何を食べるか、どう食べるかはとても大事なテーマです。ここでは体を温める食べ物のみならず、断食やマクロビオティックなどについてお伝えしていきます。

●空腹で体が若返る!? ●プチ断食●日常の食事量について ●陰陽調和 ●マクロビオティック ●玄米を食べよう ●重ね煮 ●白砂糖の害について ●食べ物の食べ合わせの話 ●糖質制限について

自然療法と自己免疫力

東洋医学では症状即療法と言って、熱が出た咳がとまらないなどはすべて体が治そうとして仕組んでいることと考えます。日本古来からの知恵である民間療法や自然療法を知ることで、できるだけ病院や薬に頼らずに健康でいる方法について、この章では考えていきます。

●自然療法 ●風邪は神様からのプレゼント ●こんにゃく湿布 ●サラサラ血液とどろどろ血液 ●ヒートショックプロテイン ●千島学説と血液のお話 ●操体法 ●砂浴

世のなかにも冷えとりを

体を温めることで、心や社会までも温めることができます。自分のことだけでなく世のなかや地球環境や魂の進化にまで温活と冷えとりはかかわってくると私たちは考えています。この章の記事こそが実は温ちゃんが一番伝えたいことなんです。

●心の冷えとり ●星に願いを ●レッテルを貼るということ ●買い物の話 ●セックスと陰陽 ●男社会と冷えとり ●幸福とは ●人間の成長と五行の話