冷えとりと塩のお話し

こんにちは、温ちゃんです。

ボスはお腹の膨らみが気になって食事を減らすのですが、空腹に耐え切れず炭酸水をがぶがぶ飲んでるんだって。「これはカロリー0だあ」とか言いながらね。

それで体がだるくなって、半身浴が億劫になり夜寝ていて靴下を脱いじゃってイライラしているんだから、もう放っておくしかないですね。
この時期、五行ではもう秋なのに実際はマジ夏!このギャップが冷えとり1~2年のビギナーさんにはつらいようです。

強い冷房にあたり、かき氷や冷たいジュースで体を冷やせば体はキンキン。「気逆」といって冷えのぼせの状態になります。

すると冷えとり前の状態に後戻り。半身浴がつらい、靴下を何枚も履くと暑い、体はだるいし気持ちは不安定。せっかく夏にまでがんばってきた冷えとりがつらくなる季節です。
強い冷房で体を冷やさないこと。職場や出先ではしっかり下半身をガードして乗り切りましょう。

また、暑いからといって水やジュースをがぶがぶ飲まないこと。白湯(ゆざまし)をゆっくり噛むように飲みましょう。

そうはいってもどうしても水分がほしくなる季節です。水分を摂るときはあわせて塩分も摂るのも大事です。

汗と一緒に塩分は体から出て行きます。そのうえ水を飲めば体内の塩分濃度は薄くなっていくいっぽう。

その結果
1)細胞内外の浸透圧のバランスが保てなくなり、脱水症状がおきたり口が渇いてさらに水分が欲しくなる
2)体液のpHが酸性に傾き、精神が不安定になったり倦怠感や眠気などに襲われる
3)細胞外液が減少して、血圧が低くなってめまいや立ちくらみがおきる
4)体内のミネラルバランスがくずれ、イライラしたり暖かい冷たいの感覚が狂う

などの症状が出てきます。

味噌汁や梅ジュース、塩飴などなんでもいいので塩を意識的に摂るようにしましょう。

そして、塩は化学的に生成された塩化ナトリウム塩ではなく、ちゃんと微量ミネラル(にがり)を含んだ海の塩を使うことも大事です。

海の塩は陰陽の調和が取れ、赤ちゃんの入っていた羊水に近い組成の命の源です。

塩化ナトリウム精製塩は体内に蓄積されやすく生活習慣病の原因といわれますが、ちゃんとした海の塩は体内に蓄積されにくいので塩分の摂りすぎを心配する必要はありません。
糖分と違って塩分は欲しいとき、いらないときをちゃんと体がわかっています。

体内の塩分が欠乏しているときは塩は甘くおいしく感じます。逆に体が「もう塩分はいらない」と思うと、苦くまずく体が拒否反応を示します。

塩は健康の敵みたいなイメージがありますが、適度な塩分は体にとても大事なのですね。
ところで、塩も産地や精製法でいろいろな味があります。

温ちゃんのおすすめは、伊豆大島で摂れる海の精。まろやかなおいしい塩ですがエネルギーにあふれているので、体力がない人やもうすこしやさしい味が好きな人はカンホアの塩や石垣の塩、また最近のお気に入りは沖縄の「ぬちまーす」命の塩って意味なんですって。

そういえば、知り合いのシェフが言っていました。海の料理には海の塩、山の料理には山の塩、南の食べ物には南の塩、北の食べ物には北の塩が相性がいいんだって。う~~ん奥が深い、塩の世界

nitinarth