豊かな暮らしの裏側

 

こんにちは温ちゃんです。

今の私たちは、人類史上かつてないほど豊かな生活をしています。

先進国の平均的な家庭の家電や食料や住環境・衣類など同じ程度の快適さを古代ローマ時代に再現しようとしたら、私たちは6000人の奴隷が必要になるらしいです。コック、メイド、音楽家、車夫・・・

今の私たちは、奴隷の代わりに機械や安価なエネルギーを使って、昔なら一部特権階級だけが享受していた生活を送っています。

機械を動かすためには、その原料となる鉱物を地面を掘り返して世界中から集めてこなければなりません。また、機械を動かすための安価なエネルギーは地球を汚染し気候の温暖化をすすめています。

さらにいえば私たちが豊かな生活を享受するために、古代ローマ帝国の宮殿の控えの間にいる奴隷になり替わって、世界中に散らばった現代の奴隷たちが私たちの食べ物を生産し、衣料品を縫い、ウラン鉱を掘っているのです。

20世紀の初めに銅鉱山で採掘された鉱石には3%以上の銅が含まれていたそうです。それが今は0.6%。ごくわずかの銅を取り出すために地面に大きな穴をあけ精錬のため二酸化炭素をたくさん放出し、最後に廃棄物の大きな山が残ります。

パソコン一台作るために1.5トンの鉱山が掘り返され、私たち先進国にくらす人の生活を維持するためにひとりあたり毎年55トンもの鉱山が堀り返されています。

たくさんの貧困層の奴隷のような労働や、多くの環境破壊や温暖化物質の放出があって、初めて私たちの豊かな生活が成り立っているんですね。

いったい私たちはどうしたらいいんでしょうか。豊かさや便利さ=幸福ではないと思っていても、そんな私たちの思いとは関係ないところでリニア新幹線は間もなく着工され、辺野古の海は埋め立てられようとしています。

まずは、この世の中の構図をちゃんと知ること。実際世の中は不公平で不平等で、上に篤く下に冷たい構造になっています。

世の中の冷えを何とかしたいと思ったら、まず「冷え」を自覚すること、そしてささやかでもできるところから下から温めていくことではないでしょうか?

フェアトレードはあまりに無力で、今もコーヒーの国際価格はネッスルやスターバックスが決定力を持っています。

でも、私たちが生きていくうえでどれだけの南の国の農民や工場労働者の涙が流されているのか、どれだけのCO2を私たちは放出しているのか、世の中の「冷え」の自覚からスタートすると温ちゃんは思っています。

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