商売の話し

温ちゃんです。今日は商売の話です。私には関係ないといわず、ちょっとだけお付き合いください。

東京電力株主総会で、脱原発動議があっさり否決されたというニュースに接して、企業というのはいつから生活者ではなく株主のための存在になってしまったんだろうと考えました。

江戸時代、近江商人は「買い手よし、売り手よし、世間よしで三方よし」の精神を大切にしていました。現代でいえばフェアトレードですね。売る人も買う人も、そして世の中にとってもハッピーな商いを「三方よし」といいます。

商売が成功するには、競合との差別化を明確にし、ターゲットをセグメントして顧客を攻略することが必要っていいますが、同じ商売しているお店は敵であり、お客様は”落とす”べき獲物だという考えには違和感を感じることもあります。

物があふれかえっている現代。ものを買うことにより幸せになれる時代は終わりました。新しく登場する商品は、いっときの昂揚感や満足感を与えはしても、一生のしあわせを保証してはくれなくなっています。いやむしろ、「買わない」という選択で幸せが得られることだってあるのです。生活者は自分だけが満足するのではなく他人も満足できる状態を望み、また人間のみならずほかの生き物や地球環境にも配慮するといった、そういう「しあわせ」を望みはじめていることを、残念ながらまだほとんどの企業が気づいていないのが実情ではないでしょうか。

世の中をよくしたい、みんなが幸せになれるようお手伝いしたい、そして自分自身もハッピーでいたい・・そのバランスが「三方よし」です。

販売店どおしは競うのではなくわかちあうことを、企業と生活者は上下の区別なく一緒になって幸せを追求し、世の中にとっては持続可能なありかたを模索する。そんな関係が築けたらどんなにかすばらしいことでしょう。

規模の大小を問わず、お店はあなたの生きざまを見せる場です。ターゲットではなくファンとして、今いっときの利益の対象でなく親戚のように一生付き合えるパートナーとして。そんな関係を築けたら、お店としてはこんな幸せはありません。

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Sustainable:持続可能な世の中のために
Sharing:競い合いより分かち合いたい
Spiritual:たましいが喜ぶ仕事と暮らしを

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