下町風俗資料館


冷たい雨がそぼ降る中、不忍池のほとりにある「下町風俗資料館」に行ってきました。

関東大震災が起こる前、明治・大正頃の東京・下町の街並みが再現されている資料館。
商家や長屋のセットには、実際に使われていたという生活道具が置かれていました。

深川江戸資料館にあった江戸時代の長屋を思い出しながら
また、以前はまって読んでいた幸田文の描写をなぞりながら
当時の空気に思いを馳せました。

建屋も生活道具も、実物は今と比べてひとまわり小さく、
いかにも日本人のサイズに合わせた造りになっているのだなあと感じます。
西洋サイズのものが流入する前、たぶんまだ尺貫法が生きていた時代。
当時の日本人サイズである小柄な私にはちょうどいい空間。
すごく落ち着きます。
体格がよくなった現代の人にはきっと窮屈でしょうね。

駄菓子屋を営む母娘が暮らす1間の暮らしを見ると
たったこれだけの空間とモノで人は生きていけるんだよね、とあらためて思います。
昔の暮らしぶりを見るたびに、小さく暮らすことに憧れます。
モノがなければ掃除も片付けも簡単だしね。
モノを探すことに人生の大半の時間を費やしているツレアイのためにも
もっとこじんまりした暮らしをしたいですw

この空間で着物を着て暮らしていたんだよなあ。
もちろん今のような大仰な着物ではなく、普段着としての着物。
いいなあ、また着物を着たいなあ、とタメイキ。

関東大震災によって焼け野原になった東京の資料もあり。
帰ってからばあちゃんにその話をしたら
「父親がちょうど大震災の時東京にいて、イカの足かじりながら歩いて伊豆まで帰ってきた」のだと。
そうか~そんな遠い昔の話ではないんだよな…。

当時の生活道具や玩具、雑誌などの資料なども展示してあり
おもしろかったのは、蝿取り用のガラスの容器。
こんなの、今でも使えそうだと思うけど、中に蝿がたまると見た目がグロテスクかな。
当時は東京も衛生設備が不完で、蝿もたくさんいたんでしょうか。
蝿取りコンテストなんかもあったみたいです。

昭和30年代の部屋には、昔ながらの水屋もあり、テレビや炊飯器もあり
着物と洋服が並んで掛けてあったり、
古い文化と新しい文化が混じり入れ替わる時代の様子が表れています。
私の記憶にもちょっとだけ残るなつかしい雰囲気でした。

 

 

下町風俗資料館

 

 

 

 

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