れんげ米認定会に行ってきました。

報告がすっかり遅くなってしまいましたが、8月下旬に、安曇野の池田町で行われたれんげ米研究会の認定会に参加してきました。


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左から事務局代表の上條さん、豊科でJAS有機米を栽培する豊科部会長の降旗正道さん、池田部会長の矢口一哉さん


 


れんげ米というのは、1982年に信州大学の先生である故・玉井袈裟男先生が「春の野に再びレンゲを」とはじめた米作りで、現在全国各地にあるれんげ米という呼称のさきがけとなる農法です。


     


れんげは緑肥としてすきこまれますが、すきこんだあと時間を置いて潅水すると、発酵して肥料になる時発熱してたんぼの水を温める効果があると言われています。


 


現在は、松本市にある伊勢屋食糧販売の上條さんが事務局を継ぎ、安曇野市豊科と北安曇郡池田町の30軒ほどの農家がれんげ米の生産を行っています。


 


れんげ米の生産は、種子殺菌や化学肥料・農薬を一切使わず、除草は初期除草剤1回のみに制限しています。


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カルテをみてヒアリングしながら認定をしていく。みんな真剣な様子が伝わってきます。


また、そのうち除草剤を使わない田んぼの畑はJAS有機認証を受けていますが、残念ながら販売店の伊勢屋食糧販売さんがJAS小分け認証を受けていませんので(まもなく小分け認証取得予定です。)現在は無農薬米としての販売となっています。


 


さて、その認定会ですが、8月28日のまだ暑いさかりにJA大北・会田支所の2階に集合、まずは4班に別れ、各たんぼを廻り、倒伏していないか病害虫はないか、そして看板や栽培カルテはちゃんとできているかチェックして廻りました。


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認定表に検査結果を書き込んでいく。栽培カードと看板、生産工程管理表も必携です。


私は、池田町の矢口一哉さんという生産者の軽トラックに同行して廻りました。


 


矢口さんは、有機栽培米の田んぼを20ha(ヘクタール)ほど栽培していて、紙マルチやアイガモなどを使うことなく微生物農法と深水のみで有機の稲を育てています。


 


微生物農法と深水というのは田んぼの微生物を増やして田んぼの水をいつもにごった状態にしてまた水の深さを通常の1.5倍くらいにすることで雑草の種まで光が届かないような仕組みにすると共に、微生物の働きでミネラル豊富で温かい田んぼを作り、稲が元気に育つようにする農法らしいのですが、私の解釈はあっているでしょうか?


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看板をチェックする認定委員さん。JAS有機の田んぼも最初は一軒だったのが今は5~6軒に増えているそうだ。


それでも雑草は生えてくるのですが雑草が伸びるころにはすでに稲は雑草に負けないくらい育っています。実際に矢口さんの田んぼを見てみると、雑草の中に稲が育っているのでびっくりします。


 


だからといって雑草に栄養を取られた感じではなく、となりの慣行栽培の田んぼと比べると穂の長さもずっと長く元気な様子が一目瞭然です。


このやり方なら、たいへんな除草をしないでも有機栽培できるとのことですが、やはり高度な技術と経験が必要でれんげ米研究会の中でも誰でもできる農法ではないとのことでした。


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矢口さんのJAS有機栽培のたんぼ。雑草が稲を支えているから、どんな台風が来ても倒伏しないという。もっとも信州に来る台風ならということでしょうが。


さて、矢口さんのように有機栽培でお米を作っている方はれんげ米研究会の中でも少数ですが、除草剤一回使用の田んぼを見ても、となりの慣行栽培のお米より穂もたれて実つきもよく、なによりどの田んぼの稲も倒伏しているところがありませんでした。


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右は特別栽培米のれんげ米のたんぼ。左の慣行栽培のたんぼは倒伏しているのにれんげ米の倒伏はない。今回一緒にまわってれんげ米の田んぼの倒伏は一件もなかった。


除草剤一回は使っているけど、農薬と化学肥料を使わないで有機質肥料とたっぷりの微生物でそだてた「れんげ米」はやっぱりおいしいと、20年販売してきた私たちもよく知っています。


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認定の間合いをぬってメンバーにいろいろとノウハウを伝える矢口さん。上條さんいわく研究会一番勉強熱心な生産者だそうだ。


上條さんにいわせると、すべて有機栽培の田んぼにしたいのだけど、高齢者中心の農業経営が一般の中、過酷な除草を無理強いすることは難しく(紙マルチやアイガモ農法もだれでもできるわけではありません)若い後継者が育ってくれるのが一番だということでした。


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矢口さんの田んぼ。雑草もひとつひとつ個性があって、全て敵視するのではなく共存共栄の関係を結ぶのがよろしいとのこと。


地球温暖化の影響でしょうか、今はれんげの花が咲く前に田植えの時期が来てしまうため、一部を除きれんげ草を漉き込むことはしていませんが、玉井先生の遺志は、安全でおいしい米作りという形で今も続いています。


 


さて、そのれんげ米ですが、特別栽培米(除草剤一回のみ使用)のほうは新米が入荷してきました。


 


有機栽培米のほうはまだ認定の書類ができあがってこないということでもう少しお待ちください。


 


今年も晴天に恵まれおいしいお米ができました。もちろん放射能検査もクリア。ぜひ一度ご賞味くださいますようお願いいたします。


れんげ米の購入はこちら


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